はじめに
日本で楽しむ射撃スポーツ
日本では銃は持てない。そんな風に思っていませんか?
これ、決して間違いではありません。確かに日本の法律では、特別な職業に就いている人が職務で使用する場合を除いて、普通の人が銃を持つことを禁じています。「銃は、持ってはいけないもの」とされているわけです。
しかし、例外があります。
標的射撃か狩猟に使うための銃ならば、特別に許可を受けて所持することができるのです。これを銃砲所持許可と呼びます。許可を受けた人が、許可を受けた銃を、許可を受けた目的に使う場合に限り、日本でも普通の人が銃を所持し、銃を撃つことが認められているのです。
クレー射撃との違い
日本で銃を持つことが許可される目的には、標的射撃と狩猟の2つがあるということは既に書いたとおりですが、このうち標的射撃のほうは、さらにライフル射撃とクレー射撃の2つに分類されます。細かいことを抜かして定義だけを書くと、ライフル射撃は「止まっている的を撃つ射撃スポーツ」で、クレー射撃は「動いている的を撃つ射撃スポーツ」ということができます。
葛飾区ライフル射撃連盟は、ライフル射撃をスポーツとして楽しむ人達のための団体です。
何歳くらいから始めるのがいいのか?
他の多くのスポーツもそうですが、若い時からはじめたほうが良いとされています。特に骨格がまだ固まっていない10代前半のころ(※)から射撃をはじめると、射撃特有の姿勢に対応した成長をするため、無理せずに安定した姿勢が取れるようになると言われています。
その一方で、射撃は年齢・性別を問わないスポーツでもあります。40才、50才を過ぎてから射撃を始めてから全日本選手権で優勝するような人もいますし、世界大会では70才過ぎのトップシューターも珍しくないほどです。
※:日本では法律により18才以上にならないと銃を所持して撃つことができないという厳しい事情がありますが、若年層のシューターを育てるために開発された光線銃射撃によって基礎技術や試合参加経験を積むことができます。葛飾区ライフル射撃連盟が主に使用している葛飾区総合スポーツセンター・ライフル射撃場には、光線銃射撃の設備が揃っており、高校生以上ならば誰でも使用できます(小中学生は保護者の同伴が必要です。
苦労するところ
銃は危険なものですので、それを所持する人には一定の義務が課せられています。所持許可には有効期限がありますので、定期的に所轄の警察署へ行って更新をしなければなりません。また、年に一度「銃器検査」といって、自分が所持している銃が、確かに所持許可を受けた銃と同じ状態にあり、正しく使っているかどうかを確認してもらわなければなりません。
ただ、葛飾区にお住まいでしたら「所轄となる警察署」は亀有警察署になりますが、ここはほとんどの手続きを土日でも受け付けてくれます。所持許可更新や銃器検査のために会社を休まなければならないということはめったにありません。地域によっては平日の昼間しか受け付けてくれないため、簡単に会社を休むわけには行かない人などはそれがネックになって所持を諦めなければならないこともあるという話を聞きますが、この点では葛飾区の方は恵まれていると言えるでしょう。