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エアピストル所持までの流れ

記事カテゴリー:射撃よもやま話  投稿者:管理者  登録日:2024.8.15

関係者もびっくりの大注目を集めているエアピストルですが、これまであまりにも知られていなかった競技のため「厳しい規制があって民間人では不可能」「日本では警察か自衛隊だけ」みたいな誤解も多く見受けられます。確かに理不尽に近い規制はありますが「不可能」ってのはさすがに言い過ぎです。

なので、普通の人がエアピストルを所持するまでの手順をざっくりと説明します。

エアピストルの所持申請には日本ライフル射撃協会の推薦が必要です。推薦は、ハンドライフル、エアライフル、ビームピストルのどれかで初段を取っていることが必要条件となっています。

ハンドライフルとエアライフルは実銃(空気銃)ですので、空気銃の所持許可の手続きが必要になりますが、ビームピストルはその必要はありません。

また、初段の取得と推薦申請の際には日本ライフル射撃協会の会員になっている必要がありますが、そのためには下部組織である都道府県のライフル射撃協会、そしてその支部になる市区のライフル協会や連盟、合計3つの団体に入会することが必須となります。

①ハンドライフルまたはエアライフルを所持して初段を取るルート
②ビームピストルで初段を取るルート
最初に、この2つのルートのどちらかを選ぶ必要があります。

空気銃の購入・所持手続きにそれほどハードルがない家庭環境でしたら①、ビームピストルの練習ができる場所に通えるなら②……選び方の目安としてはこんな感じです。

どの支部に所属するか、ということも大きく関わってきます。

例として東京都にどのくらいの支部があるかですが、東京都ライフル射撃協会のWebサイトに一覧としてまとめてあります。
この中には会員数が少なくあまり活動していないところ、活動はしているけれどエアライフルが主でピストルやビーム射撃にはほとんど関わっていないところなどもあります。
なのでまずは自宅近所のいくつかの支部に問い合わせをしてみて、「エアピストル所持を目指して射撃を始めたい」という目的について助けになりそうな団体かどうか、話を聞いて選ぶのがいいでしょう。

参考:東ラ加盟団体一覧

なお、在住・在勤の区とは違うところの支部に所属することは特に禁じられてはいませんし、複数の支部に所属している人もたくさんいます。
ビーム射撃には全然関わってない支部に所属するなら必然的に「1」のルート、熱心にビーム射撃での普及に取り組んでる支部なら「2」のルートというふうに、支部選びはどちらのルートを選ぶかにも関わってきます。

方針が決まりましたら、

・決めた支部団体と、そこを通して東ラ・日ラに入会し、
・射撃場に通って練習して、
・大会に出て基準となる点を撃って初段を取り、
・推薦申請を出し、
・推薦が出るまで手持ちの銃(またはビームピストル)で練習を重ね、
・推薦が出たらエアピストルを購入して所持許可手続きをする
・あとは再推薦の条件を満たせるように練習して大会に出て基準点を撃つ

というのが大まかな流れになります。

初段を取るにはどのくらいの点数が必要か、所持した後に維持するためにはどのくらい練習が必要かといった詳しいことは省略します(やってればいずれわかることなので)。まずはとにかく最初の一歩を踏み出すところからです!

一歩踏み出す勇気(JOCサイト)


コメント2件

  • 管理者 | 2024.08.29 12:28

    Q.エアピストルは全国で500人しか持てないという制限があるので、新しく始めるのは不可能だって聞いたんですが?
    A.推薦に500人枠があるのはそのとおりですが、推薦を維持する(2年ごとの再推薦を受ける)ためにはある程度以上の成績を大会で記録するなどの条件があり、その条件をクリアできずに手放す人が毎年50~70人ほどいますので、入れ替わりはそこそこ頻繁にあります。具体的には推薦申請を出してから1~2年ほどすれば推薦が出て、エアピストルの所持ができるようになります。

  • 管理者 | 2024.08.29 12:32

    Q.ピストルは自宅保管が許されず警察署預けになるので、高額な保管料が取られるため維持するのに莫大な費用がかかるって聞いたんですが?
    A.エアピストルは自宅保管です。なんらかの事情があり自宅保管できずに委託保管するにしても警察じゃなく銃砲店などの業者になります(委託保管料はまちまちです)。警察署預けになるのはエアピストルではなく装薬ピストル(ラピッドファイアピストルやスポーツピストル、フリーピストルなど)になりますが、その場合は保管料は取られません。預けるのも取り出すのも面倒ではありますが、無料です。

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